【初心者でも出来る】DIYキット「信号発生器」を組み立てる
電気工作の中には、自分で組み立てるキットと言われるものがあります。
今回は色々な信号を作ることができる、「信号発生器」のキットを購入して組み立ててみました。
電気の知識のある方には、分かりきったことばかりなので全く参考にはなりません。
電気工作の初心者ではんだ付けに慣れていない方や、部品の種類もよく分からないなど電気工作をしてみたいけど自信がない。
そのような方の参考になればと思い、記事を作成しました。
目次
信号発生器DIYキットの内容物
DIYキットの内容物は次の通り
- プリント基板
- 各種パーツ
- アクリルケース
- 組み立て説明書
組立方法
主な部品をプリント基盤に取り付ける
プリント基盤にボリューム、ICソケット、電源コネクタなどを取り付けます。
- プリント基板は文字が書いてある方に、部品を取り付けます。
- R2、R7の抵抗は、ボリューム抵抗のウラ側に「B503」と書いてある物を使います。
R8の抵抗は、ボリューム抵抗のウラ側に「B104」と書いてある物を使います。 - ICソケットは凹みのある方を上の向きに取り付けます。
図のように、ピンの長い方を上に取り付けます。
電解コンデンサには極性があります。
- 足の長い方がプラス
- マイナスには側面に「マイナスの表示」があります。
電解コンデンサの極性を間違えると、壊れたり正常に動作しません。
プリント基板の電解コンデンサの極性
電解コンデンサの取り付け位置に、斜線がある方が「マイナス」になります。
極性がないコンデンサと抵抗
電解コンデンサ以外のコンデンサと抵抗は、極性がありません。ですから、取り付け方向を気にする必要はありません。
コンデンサの表示
- C2:104
- C5:105
- C6:473
- C7:222
- C8:101
抵抗の値
抵抗の値は、カラーコードで表示されています。
テスターで測定できれば、簡単に区別することができます。
カラーコードが見ずらいですが、次のような色分けです。
1KΩ | 茶・黒・黒・茶 |
5.1KΩ | 緑・茶・黒・茶 |
330Ω | 橙・橙・黒・黒 |
カラーコードについては、「抵抗のカラーコードの読み方」の記事が参考になります。
コンデンサと抵抗を取り付ける
コンデンサを基盤に取り付けます。
C2、C8、C7、C6、C5の順に取り付けると付けやすい。
抵抗と電解コンデンサを取り付けてはんだ付けの完了
アクリルケースに取り付けて完成です。
周波数発生器の使い方
周波数発生器の使い方を簡単に説明します。
使い方
- 電源入力
-
動作用の電源はDC9V-12Vが必要です。
入力端子の形状は「DC5521ジャック」
使用する電流は、0.013A(13mA)程度です。
- 出力
-
GND:接地(マイナス)
SQU:スクエア(矩形波)
SIN:正弦波 Tri:三角波
- 周波数変更ピン
-
ピンの変更により周波数を変更します。
- Tri /SINピン
-
Tri:三角波の時はTriに差す
SIN:正弦波の時はSINに差す
- Amp・Fine・Coarseのボリューム
-
Amp:波形の振幅を変更します
Fine:周波数を細かく調整
Coarse:周波数を粗く調整
周波数発生機の波形を確認
完成した周波数発生器の波形を見るには、オシロスコープが必要です。
簡易型のオシロスコープで波形を確認してみます。
矩形波の見方
周波数発生機の出力にオシロスコープのプローブを接続する。
GNDにマイナスを、SQUにプラスを接続します。
三角波の見方
Tri /SINピンをTriに差します。
周波数発生機の出力にオシロスコープのプローブを接続する。
GNDにマイナスを、SIN/Triにプラスを接続します。
正弦波の見方
Tri /SINピンをSINに差します。
周波数発生機の出力にオシロスコープのプローブを接続する。
GNDにマイナスを、SIN/Triにプラスを接続します。
周波数発生機のまとめ
部品に不足はなく、決められた部品を所定の場所に取り付ければ、きちんと動作することが分かりました。
電気工作やキットなどを、組み立てて見たい方などの参考になれば嬉しいです。
電気工作などに必要な道具としては、次のような物を揃えておくと便利です。
- テスター:1台あると何かと便利です。
- はんだこてセット