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【電子負荷の使い方を解説】150Wの電子負荷でバッテリーの容量を測定する

電子負荷テスターが欲しいと思っているんだけど、使い方が分からないし種類も多いので困っています。

そもそも、電子負荷って何に使うのか、分からない人もいると思います。

電子負荷はバッテリーなどの、容量がどの位あるのかを測定するものです。

この記事では、電子負荷の使い方やどんな電子負荷を選んだら良いのかについて説明します。

電子負荷購入時の注意点

価格や販売店により、アダプターが付いていたり、付いていなかったりします。

目次

150W電子負荷の概要

電子負荷を使うのは初めてなので、最も低価格の製品を購入してみました。

電子負荷本体

測定電圧、電流、消費電力、バッテリー容量などが計測できます。

アダプター

出力12V-1Aです。出力プラグは「DC5521」タイプ。

電子負荷の外観

アダプターを電子負荷に接続すると、モニターに情報が表示されます。

4つの接続端子

端子は4つあります。
図のように、上下の2つが電流測定の端子、真ん中の2つが電圧測定の端子です。

測定する時のポイント

  • この電子負荷は4線方式の電子負荷なので、測定する時に「電流端子」と「電圧端子」の配線をします。
  • 電流端子、電圧端子の一方だけでは、測定することができません

電圧と電流の配線方法

電圧と電流の配線は、極性があるので「プラスとマイナス」に注意して配線します。

測定する対象(バッテリーなど)によりますが、電流測定の配線は太い電線が必要です。電圧測定の配線は、流れる電流が少ないので細めの電線でも構いません。

ディスプレイの見方

  1. リアルタイムの電圧
  2. リアルタイムの電流
  3. リアルタイム電力
  4. 累積容量
  5. 累積電力
  6. 累積経過時間 hhh:mm(時:分)
  7. コアの温度
  8. 測定停止電圧
  9. 放電電流
  10. スイッチの状態を表示

SETボタンの使い方

SETボタンで負荷の電流やデータのクリアなど、様々なことが設定できます。

ここでは、この電子負荷を使ってみて、分かった主なことについて説明します。

SETボタン(長押し)

データをクリアする方法

SETボタンを長押しすると「MENU」画面になります。

SETボタンを押すごとに、「項目が移動」します。

SETボタンをおして、「CLEAN」の項目を選択。

プラスまたは、マイナスのボタンを押します。

「CLEAN」の横に「OK」が表示されます。

SETボタンを押して、「EXIT」を選択。

「EXIT」の状態で、プラスまたは、マイナスのボタンを押します。

元の画面に戻ります。データがクリアされています。

停止電圧と放電電流の設定

SETボタン(短く2回押し)

SETボタンを短く2回押すと、停止電圧と放電電流の大きさを設定できます。

SET画面が表示されたら、SETボタンを1回押すごとに項目が移動します。

測定停止電圧の設定方法

バッテリーの測定を停止する電圧を設定します。過放電を防止するのが目的です。

電圧値の設定方法

  • プラスのボタンを押す:電圧値が大きくなります。
  • マイナスのボタンを押す:電圧値が小さくなります。

測定電流の設定方法

SET押して、電流の設定項目にします。

電流値の設定方法

  • プラスのボタンを押す:電流値が大きくなります。
  • マイナスのボタンを押す:電流値が小さくなります。

バッテリーの容量を計測する

バッテリーの容量を実測してみました。

計測したバッテリーは、4年以上経過したものなので商品名は出しません。

電子負荷の使い方の説明用です。

計測条件

停止電圧 2.8V
放電電流:2A で測定しました。

測定したバッテリーのスペック

項目スペック
購入日2019年1月(約4年前の製品)
バッテリー容量10000mA(3.6V換算)
定格電力36Wh
定格容量7200mA(5V換算)
実測容量3164mA(5V換算

4年以上経過したバッテリーなので、実際のバッテリー容量は半分以下になっていました。

この結果は4年以上使用したバッテリーなので、当然のものと考えられます。

バッテリーの容量表示について

モバイルバッテリーの容量表示は、電池のセルに対する表示されるのが一般的です。

10000mA(36Wh)のモバイルバッテリーの意味

電池のセル電圧✕電流✕時間=36Whなので
3.6V✕10000mA✕1時間=36Wh となります。

バッテリーの出力電圧は5Vなので、5Vに換算する

(3.6V✕10000mA)÷ 5V=7200mA が5Vに対する、実際のバッテリー容量になります。

電子負荷の使い方のまとめ

電子負荷はバッテリーなどの、実際の容量を測定する計器です。

電圧端子と電流端子の両方を接続すること。

データのクリア

  • SETボタン長押しで、「MENU」表示
  • SETボタンで、「CLEAN」表示
  • プラスかマイナスボタンを押しで、「OK」表示
  • SETボタンで、「EXIT」選択
  • プラスかマイナスボタンを押しで、元の画面を表示

停止電圧と放電電流の設定

  • SETボタン(短く2回押し)
  • 停止電圧項目を選択
  • プラスかマイナスボタンを押しで、「所定の電圧」を設定
  • SETボタン押しで、放電電流を選択
  • プラスかマイナスボタンを押しで、「所定の放電電流」を設定

設定が終わったら、電圧と電流の端子に接続して「ON/OFF」ボタンで測定開始です。

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