バッテリーモニターを取り付けて自作ポータブル電源のバッテリー残量を知る方法
バッテリーとインバーターで、ポータブル電源を作ることができます。
ポータブル電源を自作をすると、比較的安く作ることができます。しかし、使い勝手は既製品のほうが断然使いやすくなっています。
自作ポータブル電源では、バッテリーの残量がはっきり判らないのが難点です。
バッテリーモニターを取り付けると、バッテリーの残量だけでなく、バッテリー電圧や使用電力量も見られるのでとても便利です。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)に、バッテリーモニターを取り付けてみましたので参考にしてください。
目次
バッテリーモニターの特徴と付属品
このバッテリーモニターは、充放電の電流の方向を自動的に識別するため、バッテリーの容量をリアルタイムに見ることができます。
ディスプレイの代わりに、Bluetoothアプリを使ってスマートフォンで見ることができます。
バッテリーモニターの付属品
- ディスプレイモジュール
- 測定モジュール
- サンプラー(シャント)
- 温度センサー
- 3Pターミナル
- 3m通信ケーブル
- 3P接続ケーブル
- 4P接続ケーブルなど
ディスプレイモジュール
様々な情報を表示するモニターです。
測定モジュール
バッテリーの状態を常に測定して、ディスプレイモジュールに情報を伝えます。
測定モジュールの裏側に、「2Wと3W」の切り替えスイッチがあるので、「2W」にします。
サンプラー(シャント)
充電・放電状況を電流の通過で測定します。
温度センサー
センサーにより温度の状況を測定します。
3Pターミナル
3m通信ケーブル
ディスプレイモジュールと測定モジュールを、つなぐケーブルです。
3P接続ケーブル
4P接続ケーブル
サンプラー(シャント)の情報を、測定モジュールに送ります。
バッテリーモニターの配線方法
バッテリーモニターの配線図
部品を取り付けた、各配線図です。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーをバッテリーモニターへ接続
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーをバッテリーモニターへ接続すると、ディスプレイに情報が表示されます。
スマートフォンアプリのインストールと設定方法
このバッテリーモニターは、スマートフォンのアプリが使えます。
スマートフォンアプリのインストール
- スマートフォンでGoogle Playを開きます。
- 検索欄に「KG」と入力して、アプリを検索します。
- インストールをクリックして、インストールします。
取扱説明書:ダウンロード先(英語)
アプリの設定方法
アプリを「Bluetooth」でバッテリーモニターへ接続します。
- 「Not connected」の表示は、まだ接続されていません。
- 「Search」を押します。
デバイスが表示されたら、クリックします。
「Connected」と表示されれば完了です。
バッテリーとアプリの連携方法
- バッテリーをフル充電します。
-
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)を、専用の充電器などで満充電にします。
- アプリ画面で「settng」をクリック
-
使用するバッテリーの電流容量を入力します。(今回の例では100Ah)
- 電池のアイコンに「タッチ」します。
-
「100%」を入力します。
「ON」のアイコンをオンにして完了です。
アプリ画面の見方
アプリ画面では電圧や電流、バッテリーの残量、バッテリーの使用可能時間などを見ることができます。
バッテリーモニターのディスプレイの見方と使い方
充電時と放電時の表示
充電時には「赤色の矢印」が表示されます。電池電圧と充電完了までの、残り時間などが表示されます。
放電時には「青色の矢印」が表示されます。電池電圧と放電完了までの、残り時間などが表示されます。
バッテリーの残量は電池のマークに「%」で表示されます。
バッテリーモニターの設定画面の使い方
「SET」ボタンを短く押します。
設定できる項目が表示されます。
上下のボタンで、項目が移動できます。
項目の内容を変更する方法を、「ディスプレイの明るさ」を例に説明します。
- 「Brightness」に項目を移動し、「OK」ボタンを押します。
- 数値が変更可能になります。
- 上下のボタンで、目的の明るさに変更します。
- 「SET」ボタンを2回押すと、元の画面に戻ります。
(「OK」⇒「SET」ボタンでも元の画面に戻ります。)
バッテリーモニターのまとめ
このバッテリーモニターは、機能が充実しているので価格が「9,000円前後」と少し高めです。
- スマートフォン用のアプリがあるので、簡単にバッテリーの状態を確認することができます。
- シャント抵抗を通過する、電流の方向を自動で測定します。
- 各部品と配線自体は、簡単に取り付けることができます。
このバッテリーモニターは、シャント抵抗を通過する電流値からバッテリー容量を計算するので、数値が正確です。
電池電圧からバッテリーの残量を、計算するものとは比較になりません
デジタルテスターの使い方【オートモードは初心者に便利】
テスターが1台あると何かと便利です。 電子工作に限らずソーラー発電、ポータブル電源を使う時などにもテスターは必要です。 ソーラーパネルからどの位の電圧が来ている…