【オシロスコープ DSO-TC3レビュー】3つの機能が入ったオシロスコープ
家庭のコンセントに来ている電気は、正弦波と言われるきれいな波の電気が流れています。
ポータブル電源やインバーターで交流(AC)の電気を使う時、どんな波形の電気が流れているのか確認したいときがあります。
そんなときに必要な計器がオシロスコープです。
今回紹介するオシロスコープは、「オシロスコープ・トランジスタテスター・信号発生器」が入っているので、これ一台で電気工作の調べものには十分です。
オシロスコープが欲しいと思っていたら、「3-IN-1」オシロスコープというのがありましたので購入しました。
中国発送なので、日にちがかかりますのでご注意ください。
高圧プローブの有無により、価格が違う場合があります。
目次
オシロスコープ DSO-TC3の外観と付属品
「DSO-TC3」は「オシロスコープ・トランジスタテスター・信号発生器」が入った、小型のオシロスコープです。
製品名 | オシロスコープ DSO-TC3 |
---|---|
サイズ | 約103 × 79 × 31 mm |
重さ | 約137g |
機能 | オシロスコープ トランジスタテスター 周波数発生器 Tools |
価格 | 9,380円 |
DSO-TC3の付属品
- 本体
- 取り扱い説明書(英語と中国語のみ)
- 通常のプローブ
- 10対1の高圧プローブ
- 充電用USBケーブル(Type A-Type C)
- トランジスタテスター用プローブ(赤、黒、緑)
本体サイズは手のひらに乗るサイズです。(約103 × 79 × 31 mm)
背面にスタンドがあるので、立てかけた状態でも使用できます。
重さはわずか「約137g」スマホの重さ程度です。
プローブを差す端子が、上部に3か所あります。
- DSO端子・・・オシロスコープ用
- DDS端子・・・信号発生器用
- IN(0-40V)・・・ToolsにあるVoltage用
充電用端子(Type Cなので使いやすい)
リセット用の穴
DSO-TC3をリセットします。スマホなどのSIMピンで押すと、リセットされます。
DSO-TC3のスペック
オシロスコープ
オシロスコープ | |
---|---|
Real-time sample rate | 10MSa/s |
Analog Bandwidth | 500KHz |
Input resistance | 1MΩ |
Coupling method | AC/DC |
Test Voltage range | 1:1 Probe:80Vpp(±40V) 10:1 Probe:800Vpp(±400V) |
Vetical Sensitivity(×1) | 10mV-10V |
Horizontal time base range | 1us-10s |
Trigger mode | Auto / Normal / Single |
Trigger type | Rising edge / Falling edge |
Waveform Freeze | Yes |
Automatic measurement | Maximum、minimum、average、rms、peak-to-peak、frequency、period、duty cycle |
信号発生器
信号発生器 | |
---|---|
sine wave | 1-100KHz 0-3.3V / 50% |
Square wave | 1-100KHz 3.3V / 50% |
Pulse wave | 1-100KHz 3.3V / 0-100% |
Triangle wave | 1-100KHz 0-3.3V / 50% |
Ramp | 1-100KHz 0-3.3V / 0-100% |
DC | 0-3.3V |
トランジスタテスターとTools
トランジスタテスターとTools | |
---|---|
Triodes | β is greater than 10 and less than 600 |
Diodes | Forward voltage drop <4.5V |
Reglulated diode | 0.01~4.5V 0.01~32V |
MOSFET | JFET IGBT MIOSTET |
SCRs TRIAC | Turn-on voltaage<5V、gate Pole trigger current<6mA |
Capacitor | 25pF~100mF |
Resistor | 0.01Ω~50MΩ |
Inductor | 10uH~1000uH |
Battery | 0.1~4.5V |
Input voltage | 0~40V |
DS18B20 | 0~85℃(温度センサー) |
DHT11 | 0~60℃ / 5~95%(温湿度センサー) |
IR Decode | 赤外線のコード表示 |
Caliberate | 自動校正機能 |
DSO-TC3のオシロスコープの使い方
電源ボタンを押す
左右のボタンで「オシロスコープ」を選びます。
「OK」ボタンでオシロスコープの表示
コンセントの周波数波形を見る
「10:1の高圧プローブ」で、直接コンセントの100Vを測定することもできます。
AC100Vをそのまま扱うのは、安全性の面で不安があります。
AC100VからAC10Vの変換装置を、抵抗を使って自作しました。
電圧を低電圧にして、交流の波形を「1:1の通常プローブ」で計測します。
計測する電源にプローブを接続して、「OK」を押すと「AUTO」になり波形を画面に合わせてくれます。
「HOLD」を長押しすると、数字の表示が消えます。
もう一度長押しすると、再表示されます。
表示項目の選択と変更
左右のボタンで、それぞれの項目を選択できます。
上下のボタンで、項目の内容を変更できます。
Autoの位置:Auto、Normal、Single の切り替えができます。
垂直方向の位置変更
上下のボタンで垂直方向の位置が調整できます。
その他の項目と範囲
- 電圧項目・・・10mV~10V
- 倍率 ・・・×1~×10
- 周期・・・1us~10s
- AC、DC切替
トランジスタテスター機能の使い方
トランジスタテスター機能の使い方は、次の記事が参考になります。
【LCR-TC1】トランジスタマルチテスターの使い方紹介
電子工作をしていると抵抗値を調べたり、トランジスタやダイオードの極性を知りたい時があります。 そんな時に役に立つマルチテスターが、「LCR-TC1」という測定器です…
オシロスコープ DSO-TC3のまとめ
オシロスコープ DSO-TC3は、オシロスコープとトランジスタテスター、信号発生器、その他のツールが入っている計測器です。
それぞれの機器を、個別に買うより断然お得な商品です。
【LCR-TC1】トランジスタマルチテスターの使い方紹介
電子工作をしていると抵抗値を調べたり、トランジスタやダイオードの極性を知りたい時があります。 そんな時に役に立つマルチテスターが、「LCR-TC1」という測定器です…
デジタルテスターの使い方【オートモードは初心者に便利】
テスターが1台あると何かと便利です。 電子工作に限らずソーラー発電、ポータブル電源を使う時などにもテスターは必要です。 ソーラーパネルからどの位の電圧が来ている…